楽しい会話を続けるのが苦手で悩んでいる人に対して、「会話を続かせようと思ってはいけません。」というのはとても乱暴なことのように聞こえますが、実はとても重要で、本質的なことなんです。
会話が続かないという悩みは無意味?
よくある会話下手な人の悩みで、「会話が続かない」というものがあります。
しかし、気づいてほしいことがあります。
それは、単に会話が続いただけでは全く無意味であるということなんです。
これは信じがたいことかもしれませんが、
もし誰とでも会話が続くようになっても会話下手な状態から脱出することはできないのです。
それは何故なのか?想像してみて下さい。
例えば、会話下手な人が「僕は会話が続かないなどうすれば会話が続くようになるのか」と考えていたとします。
この人がその状態でちょっと気になる異性と会話をしたとします。そしてその日はとても調子が良くて会話が続いたとします。
会話が続いても会話下手
会話が途切れることなく、よどみなく続いて、この人が「よしやった!会話が続いているのだ」と思ったとします。
しかし、会話はちゃんと続いていても、気になっている相手の人から「ああ、この人の話って本当につまらないな」と思われていたらどうでしょうか。
会話が途切れずに続いていたにもかかわらず、「この人と話をしても全然楽しくないから、もう二度と会わないでおこう」と思われていたらどうでしょうか。
当然その人にとっても全然嬉しくないことですよね。ここで気づいてほしいんです。
会話下手な人の望み通り会話はちゃんと続いているにもかかわらず、相手の人は嬉しくないんです。
多くの人は会話を続かせたいと思ってるのですが、もしそれが現実化したとしても実際問題何の意味もないことの方が多いのです。
なぜなら会話が続いても、それが楽しい会話になってるかどうかは別問題だからなんです。 会話が続いても相手に「つまらないな」思われていては何の意味もないのです。
だから会話が続かない、どうすれば会話が続くようになるのかと考えることは無意味なのです。
会話が続かないを解消する楽しい会話ネタとは
多くの会話下手な人は「会話が続かない、どうすれば会話が続くようになるのか」この考えが無意味であることにすら気づいていないのです。
では、会話を続かせようと思わず、どういう考え方をすればいいのかと、逆に聞きたくなると思います。
どんな視点で考えて会話をしていけば会話が続き、盛り上がるようになるのでしょうか。
それは、「会話で相手を楽しませたい、どうすれば相手を楽しませることができるのか」と考えればいいのです。
極端に言えば、このことだけ考えていれば会話が盛り上がり、そして続くようにもなるのです。
相手を楽しませたいと思うと会話が途切れない理由
その理由は、まずこう考えると様々なアイデアが出てくるようになるからなのです。
例えば「こんな話題を振ったら相手は楽しいかな、楽しく話してくれるかな」とか「こういうことを言ってみたら相手は笑ってくれるかな」とか考えることです。
これらはポジティブな質問なので脳はどんどんアイデアを出してくれるのです。 また様々なアイディアも見つかるようになるのです。
脳に関する言葉で「網様体賦活系」という脳の仕組みがあります。
毛様体賦活系を簡単に説明すると、「脳波は自分に必要な情報だけを集めようとする性質がある」ということです。
例えば自分が「ロレックスが欲しいなあ」と思っていたらやたらとロレックスをつけてる人が目についたり、「赤ちゃんが欲しいな」と思っていたらやたら周りに赤ちゃんが増えたように感じたりするとかいうことです。
実際にロレックスをつけた人、赤ちゃんが増えているわけではないんです。
普段は意識が向いていないから、目に入っても認識できないことが、意識をすることで網様体賦活系が作動して、目に入ってくるようになるということです。
「どうすれば相手を楽しませることができるかな」と考えていると網様体賦活系が作動して必要な情報が見つかるようになるです。
相手が楽しいと思えそうな情報ネタを集める
例えばテレビを見ていてガールズトークの番組を見てる時に、「ふむふむ女性同士って結構きわどい下ネタ話すんだなあ」と思ったら、「今度女性と話す時に同じようなネタで話してみよう」とかいうようにアイデアが見つかるようになります。
実際にそのアイデアを試してみてうまくいけば、当然相手は楽しんでくれます。
例えば相手が恋愛話好きな女性で、恋愛系の話を振ったとしましょう、そしたら相手は楽しくなってどんどん話をしてくれます。
相手が楽しくなって来れば「よし私が振った話題で楽しんでくれてる」と思って自分も同じように楽しくなってきます。
お互いが楽しくなってくると、さらに会話は盛り上がっていきます。
会話が盛り上がってしまえば、会話なんて続けようとしなくても勝手に続いてしまうものなのです。
このように相手を楽しませようと思うだけで結果的に会話が続いてしまうということなんです。
会話が続かない、話題がない、ではアイデアは出ない
しかしこれが、「会話を続かせたいどうすればいいか」と思うと全く違う展開になってしまいます。アイデアが出てこないのです。
考えてみてください。どうすれば会話が続くようになのか。
「質問の仕方が上手になればいいと思うんだけどどうすればいいかなー」とか、
「話題を豊富に持ってばいいんだろうけど自分にはちょっと難しいな」とか、そのようなことを考えるのが関の山ではないでしょうか。
「会話を続かせるにはどうしたらいいのか」と
「会話で相手を楽しませるにはどうしたらいいのか」
この考えの違いは一見すると大差がないように感じるかもしれないですが雲泥の差があるのです。
しかし多くの人はその大きな違いどころか、そもそも「私は会話が続かない、どうすれば会話が続くようになるのか」ということが間違った考え方、間違った自分への質問だということにすら気付いてないのです。
そして多くの人がネットで「会話を続かせる方法」などと検索して出てきた多くの情報を読んで頭でっかちになり、間違ったことをやり続けてるのです。
まとめ
「私は会話が続かないどうすれば会話が続くようになるのか」この自分への質問が間違いであることに気づいて下さい。
そして会話を盛り上げて続かせるためには、
「会話で相手を楽しませるにはどうしたらいいのか」この考えを持つこと、ここに焦点を当てることが大事だということに気づいてほしいのです。
多くの人がコミュニケーションが上達しないのは、知識がないからではないのです。
今すでに持っている知識だったり、常識だったり、固定観念だったり、そういうものが邪魔をしてコミュニケーションがうまくいっていないだけなのです。
コメント